巨人 3連敗で崖っぷち あわやノーノー…九回2死で丸が意地の安打

 「日本シリーズ・第3戦、ソフトバンク4-0巨人」(24日、ペイペイドーム)

 敗戦が決まると巨人・原監督は両手をたたき、気合を入れるようにしてベンチを後にした。九回2死まで無安打の屈辱。鷹投手陣の隙のない継投リレーに屈し、わずか1安打完封負け。いよいよ崖っぷちに追い込まれた。

 原監督は「非常に悔しい思いをもう、全員が悔しい思いをしているわけでね。今日のことは今日のうちに反省するところはして、あした目が覚めたら覚醒してもらいたい」と努めて冷静に振り返った。

 日本シリーズでは球団史上初のノーヒットノーラン敗戦寸前まで追い込まれ、スタンドも騒然。4点差の九回2死。丸が意地の中前打を放ち屈辱を免れるのが精いっぱいだった。「1本ヒットが出たとかではなく俺たちは勝つ野球をしているわけだから」と原監督は1安打で勝てるわけがないと切り捨てた。

 1、2戦でチームの全打点を挙げたウィーラーを8番から6番に昇格させただけで、打線の目覚めを待っていた原監督。しかも、もらったチャンスは3度あったが生かせずじまいだった。

 初回は先頭吉川尚が敵失(遊撃牧原の一塁悪送球)で出塁。無死二塁としたが2、3、4番が凡退した。六回には先頭大城がムーアの失策で出塁したが無得点。シーズンでは相手のミスをことごとく得点につなげてきたが、パの覇者相手には簡単に得点できない現実を突きつけられた。

 シリーズ8連敗となり、球団ワースト9連敗にもリーチがかかった。「もう前に行くしかない」と原監督。元木ヘッドも「崖っぷちの崖っぷちだから意地を見せるしかないでしょ。すごい歴史の古いチームでやっているわけだから。必死になってやるしかない」。球界の盟主の名にかけて、2年連続4連敗は避けなければならない。

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