ヤクルト奥川、デビュー戦は三回途中5失点KO「非常に悔しい」誠也、松山に痛打

1回、広島・鈴木誠(手前)に二塁打を打たれたヤクルト・奥川=神宮球場(撮影・堀内翔)
 3回、降板後に高津監督(右)に声をかけられた後、目頭を熱くする奥川(撮影・西岡正)
 3回、松山(左)に2ランを浴びる奥川(撮影・西岡正)
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 「ヤクルト-広島」(10日、神宮球場)

 ヤクルト・奥川恭伸投手(19)の1軍初登板は、ホロ苦デビューとなった。プロの洗礼を浴びた57球。2回0/3を9安打5失点の結果に終わった。

 神宮でのお披露目は、笑顔なく終わった。初回から松山に先制適時二塁打を浴びるなど、2失点。二回は無失点に抑えたが、三回だった。長野に左前打を許すと、松山には右への2ランを被弾。さらに坂倉に投手強襲の内野安打を許し、最後は堂林に中前打を打たれた。

 三回は1死も取れないまま、4連打での降板劇。強打の広島打線にプロの洗礼を浴びることとなったが、高津監督はベンチですぐさま奥川に声をかけた。そして交わしたグータッチ。見守ったファンからも温かい拍手が贈られる。この悔しさから奥川のプロ野球人生は幕を開けた。

 奥川は球団を通じて「初めて神宮のマウンドにあがって緊張感もありましたが、たくさんのヤクルトファンの方々の声援もあり、気持ちよく思いっきり投げることができました。状態としてはあまり良くなかったです。初めてのマウンドにも対応できなかったし修正が出来ないままズルズルといってしまい早い回での降板は非常に悔しいです」とコメント。

 デビュー戦を振り返り「登板前日から緊張感はありましたが眠れないということはありませんでした。もっともっとレベルアップしないといけないと思いました。頑張ります」と前を向いた。

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