一時は入団拒否も…オリックスが育成指名、仙台大コンビがプロ入りへ前向き

 オリックスが育成ドラフト3位で指名した宇田川優希投手、同5位で指名した佐野如一外野手が9日、仙台大で牧田勝吾編成部副部長、佐藤真一スカウトから指名あいさつを受けた。

 2人は12球団に対して、支配下での指名のみ受けると伝えていたため、一時は入団拒否も考えたという。

 宇田川は「支配下が終わったときに今年はダメかなと思っていたけどチャンスをもらったので良かったと思いました。先輩の佐藤さん(優悟外野手)からオリックスについていろいろ聞いたのが決め手になりました。“オリックスに入ってすごく野球が楽しい”と聞いてすごく興味が出ました」とプロ入りへ前向きな姿勢を示した。

 佐野も「小さいころからプロ野球選手になるのが夢だった。1日でも早く支配下なりたい。ファンを魅了できるようなプレーがしたいです」とプロ入り後の夢を語るまでになった。

 牧田編成部副部長は「2人の表情を見てホッとしました。社会人や独立リーグなど2人に対しては受け皿なしのプロ一本ということだった。その気持ちを買いたかった」と強行指名の理由を説明した。

 入団拒否の姿勢を伝え聞いて、ドラフト翌日の10月27日に仙台大に単身出向き、2人に会って熱い思いを伝えたという。

 宇田川は184センチの長身から投げ下ろす150キロを超えるストレートと落差の大きなフォークが武器の右腕。

 佐野は走攻守三拍子がそろう右投げ左打ちの外野手。フルスイングからの長打力も魅力。

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