中日・吉見、3人の子供の花束贈呈で号泣「これからドラゴンズは強くなっていきます」

 試合後の引退セレモニーで、花束を手にファンに応える中日・吉見
2枚

 「中日4-5ヤクルト」(6日、ナゴヤドーム)

 ナゴヤドーム今季最終戦の試合後、中日・吉見一起投手(36)の引退セレモニーが行われた。中日の黄金期をともに支えた岩瀬仁紀氏(45)から花束を贈られ、続いて吉見の3人の子供が背番号の「19」のユニホームを着て花束を持ってくると、もう涙が止まらなかった。

 吉見のあいさつは以下の通り。

 「本日はこのような場を設けていただき本当にありがとうございます。また世の中がこんなに大変な状況の中で、野球ができていることに感謝しています。

 ドラゴンズに入団してたくさんの出会いがありました。この世界への道を導いてくださり、プロ野球の厳しさを教えてくださった落合さん。

 入団してすぐに僕がこの世界で生きる道を示してくださった森さん。

 打たれても俺の責任だからと、その代わり考えて低く投げてこいと言っていただき、僕をリードしていただいた谷繁さん。

 ピンチの時などマウンドに来てくださりいろいろなアドバイスをいただいたり、俺のところに打たせてこい、ゲッツー取るからと僕を鼓舞してくれた先輩方。

 何度もけがをしても、今日まで投げられる体にしてくださったトレーナーの皆さん、トレーニングコーチの皆さん。

 いつも的確にアドバイスをくれるブルペンキャッチャーの皆さん。

 たくさんの人と出会って僕は今日、ここに立つことができています。ありがとうございます。

 そして何より妻と出会えたこと。妻なしでは今の僕は間違いなくありません。

 わがままな僕、自分勝手な僕。常に僕を優先して抑えてくれました。僕以上に苦労があったんじゃないかと感じています。

 そして3人の子供も産んでくれました。本当に感謝です。ありがとう。

 選手の皆さん。ドラゴンズは強いです。もっともっと強くなると思います。いつ終わるか分からない人生。一日、一日を大事にして後悔のないように。独走したジャイアンツを倒して優勝して、与田監督を男にしてください。必ずできると思います。期待しています。

 ドラゴンズファンの皆さん。今日まで僕を応援していただきありがとうございました。投げる時は恐怖感いっぱいでマウンドに上がるのが怖かったです。ただ、マウンドへ上がる時の声援、僕の背中を押してくれました。ありがとうございます。

 これからドラゴンズは強くなっていきます。チームの力だけでは優勝できません。ファンの皆さんの応援があって、チームに伝わり、選手が頑張り、勝利に結びつくと思います。これからもドラゴンズの応援をよろしくお願いします。

 最後になりますが

15年間幸せなプロ野球人生でした。ありがとうございました。

 そして野球の神様、ありがとう!」

 全員での記念撮影を終えると、思い出の詰まったナゴヤドームを一周。スタンドのファンは「19」のボードを掲げ、鳴りやまぬ拍手。竜の黄金期を支えたエースがマウンドを降りた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス