中日・吉見 引退会見「幸せだった」後輩たちに“金言” 6日引退登板へ
今季限りで現役を引退する中日の吉見一起投手(36)が5日、ナゴヤドームで会見に臨んだ。15年間のプロ生活を「幸せだった」と振り返り、後輩たちに“金言”を残した。
「(中日は)今、本当に強くなっている段階。勝ち方を知ればもっと勝てる」。そう後輩たちに期待をかけた吉見。そして「もっともっと自分を知ってもらいたい。自分を知って、何をすべきかが分かれば伸びる」と続けた。
2006年の入団時は150キロ超を連発する周囲に「エラいところへ来た」と面食らったが、当時コーチだった森繁和前監督や、正捕手だった谷繁元信氏の教えを受け、ストライクゾーンの低めで生きる道を見出した。
「精密機械」と称された制球力と「目に見えない対戦」という駆け引きで一流の仲間入りを果たした。引退登板となる6日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)は先発で打者1人に投げる予定。「最後らしく楽しみたい」と最後の勇姿に思いをはせた。