今季限りで現役を引退する中日の吉見一起投手(36)が5日、記者会見し「幸せな15年間だった。てっぺんも底辺も両方見られたことはこれからの人生にすごく生きると思う」と語った。6日のナゴヤドームでの最終戦、ヤクルト戦で引退セレモニーが行われる。
中日の黄金期を支え、抜群の制球力は精密機械と称された。マウンドとホーム間の「空気を読む」勘や頭脳で試合を支配。当時投手コーチだった森繁和前監督や捕手の谷繁元信さんに指針を与えられたといい「当時最高の仲間がいたから勝てた」と感謝した。
18勝の2011年は最優秀防御率と2度目の最多勝の2冠となり、リーグ連覇に貢献した。