「オリックス８－７楽天」（４日、京セラドーム大阪）

　オリックスは同点の八回に佐野の内野安打などで２死一、二塁とすると、モヤの二塁内野安打で二塁走者の佐野が一気に本塁を陥れる好走塁で決勝点。

　最後は漆原が１点差に迫られるもなんとか逃げ切った。

　中嶋聡監督代行は「本当に佐野の足が最大限生かされた走塁だと思います。逆転されて、ちょっと諦めムードっぽくなるんですけど、今回は違いまして、完全にこうやって追いかけて、しかも突き放すというか、逆転するというのは非常に良かったと思います」と褒めた。

　ルーキーの紅林は二回に適時打を放ち、プロ初打点を記録。前日のプロ初打席初安打に続く記念の一打が出た。

　「やっぱり、ああやって若いヤツらが打つってことが、そこでまたベンチに火が付く原因だと思いますし、本当にその点ではいい働きだと思いますし、これが、彼らの経験が、いい経験になってくれて、来年、将来につながってくれればと思います。今日の打点もそうですし、最後まで守り切った（２年目の）宜保も、紅林もあるし、どんどんどんどんいい経験にしていってほしいですね」

　２年目の頓宮も先制打など２本の適時二塁打でアピールした。

　「やはり打つことが彼の特徴でもありますし、まあリードの面ではいろいろとこれから注文していきたいところもいっぱいありますけど、その中で、勝ちきったというのがすごく大きいと思うので」

　一方、四球絡みで６失点した竹安、吉田一には苦言も呈した。

　「課題であるフォアボールが絡むというのは、どうしても多いので、先頭のフォアボール。もう自分で自分の首を絞めているようなモンなので、それをどう克服していくのか。こういうのって伝染していく、今までどこのチームでもあることで。そこをどうやって自分らで乗り越えていくのかというのが、課題になると思います」

　この試合もＫ－鈴木、漆原の両右腕を勝ちパターンの継投で起用。なんとか逃げ切った。

　「本当にいいところ、悪いところ、いろいろ出ているので、その全てを自分らの糧にして、うまくなっていってほしいですよね。野球が」

　中嶋監督代行は就任から６４試合で２８勝３３敗３分けとなった。