巨人・戸郷あと一人で悲弾 「身を削って投げないと」志願146球も無念

 「広島2-2巨人」(3日、マツダスタジアム)

 巨人・戸郷は右翼席に着弾する打球を目で追い、両膝に手をついてうなだれた。プロ初完封目前の九回2死一塁。菊池涼に土壇場で同点2ランを浴びた。「悔しさが一番です」。目標の新人王は遠のいた。

 八回終了時点で球数は127球。右腕は「ライバルは森下選手ですし、倒すために身を削って投げないといけない」と首脳陣に続投を志願した。だが、痛恨の一撃を食らって9勝目は霧散。「詰めの甘さが結果になっている」と肩を落とした。

 プロ入り自己最長の九回、同最多146球を投げて7安打2失点。原監督は「ナイスピッチングでした」と評したが、戸郷の表情から無念さがにじむ。広島・森下は現在10勝3敗で防御率1・907。差を詰められなかった。

 攻撃陣が延長十回に三者凡退に仕留められ、今季8度目の引き分け。最後に球場を後にした背番号13は去り際に言った。「日本シリーズの先発の切符をつかめたらと思う」。悔しさを胸に刻み、新たな目標へと向かう。

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