都立の星 小山台が惜敗 日大三に0-1で完封負け
「秋季高校野球東京大会・3回戦、日大三1-0小山台」(1日、ダイワハウススタジアム八王子)
都立の星・小山台は帝京をコールドで撃破した2回戦に続く、強豪連破はかなわなかった。強打の日大三を1点に防ぎながら、打線が2安打と沈黙。福嶋正信監督は「打てなきゃ勝てない」と唇をかんだ。
それでも約2500人が詰めかけた観客からの手拍子を受け、見せ場は作った。守備では八回2死一塁で左翼を襲った打球を沢田知樹外野手(2年)がダイビングキャッチするなど好プレーが続出。最終回も2四死球で走者をため、一打同点のところまで追いすがった。
私立の強豪を相手に堂々と立ち向かえるのは、偉大なOBの存在が大きい。14年センバツ出場時のエースである三菱パワー・伊藤優輔投手は卒業後もグラウンドに足を運んでくれる。この日先発した木暮瞬哉投手(2年)も先輩の助言で左脚の上げ方を変え、コントロールが向上した。
ナインの憧れである右腕は先月26日のドラフト会議で巨人から4位指名を受けた。吉報に選手たちの士気も高まったが、あと一歩及ばず。ただ、4番の森村輝捕手(2年)ら戦力も充実している。来春センバツは絶望的でも、来夏への手応えは確かに手にした。