巨人・丸、骨折乗り越え個人5連覇 「開幕当初…」原監督が明かす

 「巨人3-3ヤクルト」(30日、東京ドーム)

 何度味わっても最高の瞬間だ。広島時代から個人5連覇を成し遂げた巨人・丸は、ゆっくりとした足取りで中堅の定位置から歓喜に沸く一塁ベンチに戻ってきた。「個人的には苦しんだシーズンでしたが、何とか優勝できてうれしいですし、ほっとしています」。言葉に実感がこもった。

 開幕直後の6月は打率・158、1本塁打、5打点。不振には理由があった。優勝会見で原監督は「開幕当初、実は丸は骨折していたんですね。それが完全に治りきっていない(状態だった)」と明かした。丸自身は「言い訳にはしたくない」と多くを語らなかったが、不屈の思いでグラウンドに立っていた。

 苦難のスタートも「なんとか少しでも取り返せたらいいなと思ってやっていました」と丸。原監督から直接指導を受け、体が投手方向に突っ込む悪癖を修正した。8月中旬から状態が上がり、9月16、17日の阪神戦では、スタメンから外れた岡本に代わり、第90代4番も務めた。

 現在チームで唯一、開幕から全試合出場を続ける。その岡本とは本塁打王を争っているが「僕はしっかりと岡本さんのカバーができればと思っています」と笑った背番号8。最大の目標は日本一。“5度目の正直”で頂点に上る。

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