巨人・岡本、初タイトルへ28号2ラン86打点!2冠手土産にいざ日本シリーズへ

 「巨人3-3ヤクルト」(30日、東京ドーム)

 衝撃の特大弾でリーグ連覇を手繰り寄せた。これが巨人軍の4番、これが岡本の破壊力だ。1点を追う三回2死二塁。「ランナーをかえすことだけを考えていました」と歳内の内角低め直球を片手で振り抜き、左翼スタンド上段に突き刺した。

 一時逆転となる2試合ぶりの28号2ランで、86打点とともにリーグ2冠を堅守。延長十回表終了時にリーグ連覇が決まると、ようやく笑顔を見せた。「言葉では言い表せない喜びを感じています」。並々ならぬ覚悟で臨んだ2020年シーズン。24歳の“2代目若大将”は仲間たちと歓喜の瞬間をかみしめた。

 開幕直後からロケットスタートに成功した。6月は打率・475、5本塁打、12打点。夏場は少し苦しんだが、巨人軍第89代4番の意地とプライドを胸に耐え抜いた。本塁打王、打点王争いを繰り広げ、自身初のタイトルも視界に捉えている。

 巨人軍に脈々と受け継がれる「4番・三塁」の系譜。岡本は伝統球団の重みを真正面から受け止め、重圧を力に変えてきた。好物の菓子パンやスナック菓子、糖分の多い飲料などを封印。特に今春のキャンプ中は酒類も断ち、自ら課題を設けて日々の練習に励んだ。

 3年連続30本塁打をマークすれば、球団の生え抜き選手で松井秀喜以来。「4番として全試合出場」の目標は達成できなかったが、大先輩の背中を追いかける。令和の野球界を担う新時代の大砲は「チーム一丸となって日本シリーズを戦っていきます」と宣言した。

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