ロッテからドラフト２位で指名された中森俊介投手（１８）＝明石商＝が２８日、兵庫県明石市の同校で永野スカウト部長らから指名あいさつを受け、１年目での１５勝と将来的な沢村賞獲得を誓った。

　約１０分間のあいさつでは、永野スカウト部長から「３年後とか言わずに、１年目から活躍できる準備をしてほしい」と伝えられた。最速１５１キロを誇る右腕は「早く１軍に上がって、活躍したい気持ちが強くなりました。１年目から１５勝。いずれは沢村賞を獲りたい」と壮大な目標を掲げた。

　指揮官へのアピールも忘れなかった。あいさつ後の会見で、井口監督のサインが入った色紙とボールを手渡されると「メジャーでも活躍された偉大な方から頂けてうれしい」と感激。「キャンプ、オープン戦から結果を残して、早く使ってもらえるように」と猛烈アピールだ。

　“甲子園のスター”として、高校生離れした完成度の高さを評価されている中森。ルーキーイヤーでの１５勝は現時点では高い目標でも、やってのける自信がある。ロッテを、そして球界を代表する投手になるために－。高校野球をけん引してきた右腕が、新たなスターロードを歩んでいく。