早大・早川 12K完封!ドラフト直前先発ラスト登板で実力見せつけた!

 「東京六大学野球、早大1-0立大」(24日、神宮球場)

 運命の日を目前に満点快投だ。今秋ドラフト1位候補で最速155キロ左腕の早大・早川隆久投手(4年・木更津総合)が今季2度目の完封勝利。12奪三振で1点を守り切り、26日のドラフト会議へ向け最後の先発試合で圧倒的な存在感を放った。慶大は6勝目で首位を堅持。敗れた法大は2季連続優勝の可能性がなくなった。

 最大のピンチでも、早川は冷静だった。七回は2四死球などで2死一、三塁。「自分が出した走者でもあるので。三振は狙いにいきました」。選択したのはカットボール。この日は抜けていたスライダーではなく、従来より曲がり幅を大きくしたもう一つの武器で相手のバットに空を切らせた。

 大学ナンバーワン投手には1点の援護で十分だった。「相手より1点多く取っていれば勝ちにつながるので。1点しか打線が取れなかったというところを自分が死守したので、勝てたかなと」。150キロを計測した直球に精度の高い変化球で散発3安打と牛耳った。

 今季はこれで5試合に投げ、3完投58奪三振と圧倒的な数字を誇る。ドラフト直前ながらこの日も阪神など複数球団が視察。広島・苑田スカウト統括部長が「コントロールがいい。大崩れしない、いい投手」と実力を認めるように、各球団から最大級の評価を得る存在だ。

 エースの姿に小宮山悟監督(55)からも称賛がやまない。「(大学時代の)和田(現ソフトバンク)と比較されているんでね。20年に一人のサウスポーですから」。リーグ通算最多476奪三振のOBを引き合いに早川を称えた。運命の日は26日。ドラフトの目玉にふさわしい結果を引っ提げ、吉報を待つ。

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