高知の剛腕、森木が涙「この負けは絶対に忘れない」センバツ絶望

 「秋季高校野球四国大会・1回戦、高松商5-2高知」(24日、高知球場)

 最速151キロの高知・森木大智投手(2年)が高松商を相手に8回5失点(自責4)の完投負けを喫し、四国を代表する右腕が初戦で姿を消した。この敗戦で春のセンバツ出場は絶望的となった。

 試合後、目を赤く腫らした森木は「自分のことだけになってしまった。点が入れば負けにつながる。打線の状態も良くないと思って仲間を信じられなかった」と、後悔の言葉を並べた。

 「自分の軸になるカーブの精度が低かった」。変化球を捨てて、直球狙いの高松商を相手に制球に苦しんだ。初回、先頭打者への四球から失点すると、続く二回にも四球が絡んで2失点。球数は5回終了で100球を越えた。チームのスピードガンで150キロも記録したが「納得のいく球は一球もなかった」と、自己評価は厳しかった。

 浜口佳久監督も「最近で一番悪いピッチング」と厳しい表情。「まだまだ精神的にも技術的にも積み重ねが足りない」と、課題を口にした。

 この日、NPB4球団が視察。スカウトを兼務する巨人の水野巡回コーチは「良い球を投げていた。この負けからどうなっていくか」と、今後の成長に期待を寄せた。

 高知県大会決勝の再試合に続き、この秋喫した2回目の敗戦。「この負けは絶対に忘れない。甲子園に行きたい、と本気で思って、チームで勝てるようになっていきたい」と、言葉を絞り出した森木。甲子園最後のチャンスとなる夏へ、強い決意を固めた。

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