中日・大野雄 45イニング連続0封!64年ぶり球団新 今季6度目の完封
「中日1-0DeNA」(22日、ナゴヤドーム)
堂々とした投球で、長年破られなかった数字を塗り替えた。中日・大野雄は連続イニング無失点を45に伸ばし、1点を守り切り今季6度目の完封。1956年に大矢根が樹立した2リーグ制以降の球団記録、40回1/3を更新し「記録は意識したくなかったが意識した。それよりもチームが勝ったことがよかった」と笑顔で喜んだ。
2015年以来、自身4度目の2桁勝利を収めてともにリーグトップの防御率は1・79、奪三振は137とした。
先頭打者に3度安打を許し、無死一塁としてもリズムは崩れない。一回は大和を空振り三振。さらに木下拓が神里の二盗を阻止し、ソトも遊ゴロに打ち取った。四回と五回は打者のタイミングを外した変化球を打たせ、投ゴロ併殺に仕留めた。
球が高めに浮き、2死二、三塁のピンチを招いた八回も最後は楠本を低めのフォークボールで空振り三振を奪ってガッツポーズをつくった。
タイトルや沢村賞も視野に入る好投を続けるが、本人は「自分ではどうしようもできないし狙って取れるようなものでもない。後から頑張ったらついてくる」と冷静だ。上昇気流に乗り続けるエースの勢いは、そう簡単に止まらない。