「中日４－２ＤｅＮＡ」（２１日、ナゴヤドーム）

　「今までで一番うれしいホームランになった」－。中日・ビシエドが１点を追う七回に通算１００号となる逆転３ランを放った。２日以来となる今季１６号は、ファンが待つ右翼席へ勢いよく飛び込んでいった。これで打点が「７９」となり、単独トップに躍り出た。

　この日は第３打席まで安打がなかったが、七回に待望の瞬間が訪れた。２死一、二塁の同点機。「とにかく走者をかえす思いで、ジャストミートを心掛けた」とエスコバーが投じた変化球が高めに浮いたところを逃さずに捉えた。

　「後ろに残ってバットが出ていた。ライトに持っていくことができたのはいい感覚だった」と会心の一打を振り返ったビシエド。「最近は打球が飛んでいない感覚だった。今後のいい影響になる」と復調への手応えをつかんだ様子だった。

　中日はこれで６カード連続の勝ち越しとなり、ナゴヤドームでは７連勝となった。頼れる主砲も「最後の最後まで頑張っていきたい」と、自身初の打点王に向けてラストスパートをかける。