オリックス・中嶋監督代行は引き分けに厳しい表情「欲しいものは勝利」
「楽天2-2オリックス」(20日、楽天生命パーク宮城)
オリックスは1点ビハインドの九回に伏見の6号ソロで同点に追いついたが、延長戦の末、引き分けとなった。今季10度目の延長戦で3敗7分けと勝ちはない。
中嶋聡監督代行はよく追いついた?と問われても厳しい表情で振り返った。
「そうなんですけどねぇ。引き分けじゃないですよね。欲しいものは勝利。そこの先が欲しいですね」
ここのところ、打線は粘りを見せるが、勝ちきれない。そこに歯がゆさがある。
「そういうのはありますよね。そこを超せない限り借金は減らないわけですから」
よく頑張ったでは納得がいかない。プロである以上勝ってこそ。だからこそどん欲に勝利を求める。
攻撃の一方、守備でも勝ちきれなかった。先発の山本は六回に先制してもらった直後に失点した。
「良かったんですけどね。打ち取ってる当たりといえば打ち取ってる当たりですし」
六回は2死一、三塁から浅村は右翼線への飛球に打ち取ったが、二塁・福田と右翼・小田の間に落ちる逆転の二塁打になった。福田が深追いし過ぎたように見えた。
「まあ…。難しいですよね。捕りにいってるわけですし二人とも捕ろうと思っていってる。最後の球際になると思う。いつもいつもいい守備してくれてるんですけど」
捕れていればすんなり勝てていたかもしれないゲーム。チームが浮上するために求めるのは球際の強さだ。
中嶋監督代行は就任51勝で22勝26敗3分けとなった。