オリックス・中嶋監督代行「若月のことも褒めたってな」張奕の好投を引き出す好リード

勝利のハイタッチ後、漆原(右)に声をかけるオリックス・中嶋聡監督代行=メットライフドーム(撮影・伊藤笙子)
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 「西武1-4オリックス」(17日、メットライフドーム)

 オリックスは投げては張奕が6回無失点の好投。打っては五回にルーキー大下の一発で先制し、六回にモヤの2ランで中押し、九回には吉田正の適時打でダメ押しと理想的な試合展開で勝利。連敗を4で止め、3年ぶりの西武戦のカード勝ち越しを決めた。

 張奕は雨天中止などの影響もあり、1軍登板は3日・楽天戦以来となった。中嶋聡監督代行は「1軍にいながら2軍の方の登板もいろいろ考えてやったんですけど、それがうまく、いい方向に向かってくれたなと思います」と調整の成功を口にした。

 90球での交代になったことについては「たぶん、そのぐらいでと思っていたんですけど、試合があいてても(調整登板では)球数を投げられていなかった、というのがあるので、その分、ばてるというか、浮くだろうなというのがあったので」と継投に移った理由を説明した。

 張奕は制球がよく、ピンチらしいピンチも四回1死一、二塁くらいと安定していた。

 「安心してというか、張らしい、真っすぐの強さと、両サイドをしっかり投げられていた。よかったと思います」

 そして指揮官は張奕の好投を引き出した若月の存在も高く評価した。

 「ちょ、若月のことも褒めたってな。きょうほんと、若月のリードすごくよかったので。張もすごく投げやすそうにしていたんで。こちらからしたら物足りなさというのがまだまだあった。その点ではきょういいものを出してくれた。考えてくれたんだなというのはあります」

 ここ最近は伏見に正捕手の座を奪われていたが、出られない中で努力してきた若月の努力を見逃しはしなかった。

 打線ではここのところ不振が続いていた大下の一発で先制した。

 「いやもう本当に自分でもすっきりしたんじゃないでしょうかね。よかったと思います」

 前日は九回2死一、三塁から代打で登場し、粘って増田から四球を選んだ。

 「あの打席を見て、きょういけるだろうと思って、(スタメンで)いきました。しっかりとそれ、集中して、1打席1打席、1球1球に集中力が見えましたね。初めての体験でしょうから。その疲れとか、いろんな部分もあって、なかなか思い切ってスイングできていないところがあったので。いまそれが戻ってきたと思うので、よかったと思いますね」

 残り1試合を残して西武戦は12勝10敗1分けとカード勝ち越しを決めた。

 「もちろん、どのチームにもそうやって思ってやっていますし、結果としてこういうことがあるというのは、いいことだと思いますけどね」

 中嶋監督代行は就任以来、49試合で22勝25敗2分けとなった。

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