巨人マジック一桁「9」高橋が今季初白星&V打 チーム広島戦6年ぶり勝ち越し 

 「巨人6-1広島」(14日、東京ドーム)

 雌伏の時を経た2018年度ドラフト1位左腕が東京ドームで躍動した。約1年ぶりに先発した巨人・高橋が5回1失点で今季初白星を挙げ、打撃でも決勝の適時三塁打。日本シリーズの先発枠入りへ猛烈にアピールした。

 「なんとか今年中に勝てたので、よかったかなと思います」

 G党の拍手を背に堂々と腕を振った。許した安打は会沢のソロと内野安打1本のみ。二回にはバットでプロ初となる決勝の適時三塁打。「外野に飛んだヒットは高校3年生以来」と語った左腕は「ベースランニングの仕方も忘れてました」とおどけた。

 今季はかつて内海(現西武)が背負っていた背番号26に変更。自ら大先輩に電話をかけ、「背番号のことは気にせずにやっていけば大丈夫だから」と背中を押された。だが、3月に左肘痛で戦線離脱。「素晴らしい背番号をもらって、ここまで何ひとつ貢献できてなかった」と重圧と向き合いながら、復活星をつかみ取った。

 チームの連敗は3でストップ。原監督は「非常にいいピッチングをしてくれました」と称えた。6年ぶりの広島戦勝ち越しも決め、リーグ連覇への優勝マジックは9となった。復活ののろしを上げた高橋が、連覇に向けたカウントダウンの鐘を鳴らした。

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