オリックス 逃げ切りも中嶋監督代行「最後の締めとしてはよろしくない」
「日本ハム4-6オリックス」(9日、札幌ドーム)
オリックスは三回に満塁からジョーンズの押し出し四球で先制。四回は杉本の2号で加点。投げては先発の田嶋が四回までパーフェクト、六回に近藤の2ランを浴びたが、スライド先発の中、役割を果たした。
最後はディクソンが2点差まで迫られるがなんとか逃げ切った。
中嶋聡監督代行は積極性が目立った打線について「やられるパターンとしては、向こうのピッチャーの杉浦はいい回転の真っすぐなので、振りまけないよう、フライではなく、しっかり低い打球を打っていこうと。欲を言えばいっぱいありますが。そこをもう1回詰めていきたい」とさらなる得点力アップを求めた。
6回2失点の田嶋については「どうしても、良くても必ずどこかでポカッとするところがあるのでね。それがなかったら完封ペースでしたが」と課題を挙げた。
流れが相手にいきそうなところで七回に登板のベテラン比嘉は三者凡退でピシャリ。今季はいまだ無失点。8回1/3を投げて被安打わずかに1と安定している。
「ああいうところで、ピシャッと1回消さないといけないところを消してくれたので、ナイスピッチングでしたね。(2軍で)いいという報告で来てましたので、その通りのピッチングが続いていると思いますし、準備のうまさとか非常に助かるというか、助けてくれるピッチャーだと思います」
カード初戦を取る機会が増えている。
「いや、ここからだと思います。確かに頭を取らないといけないけど、ここから先がいつも詰めの甘さというか。今日も九回に追い上げられるというのはね。あそこでT-岡田のホームランでしっかり終わらないといけないけど、明日もあさっても試合あるわけですから、こういうことが響いてくるかなという気はするので、今日は勝ちましたけど、最後の締めとしてはよろしくない感じですよね」
日本ハムは現役最後を過ごした古巣。ここでの勝利は格別と思いきや「いや、僕は代行なんで。はい。ただの代行なんで」と笑顔で会見を終えた。
中嶋監督代行就任以来、42試合で20勝20敗2分け。5位・日本ハムとは4・5ゲーム差となった。