「ロッテ０－１西武」（２日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　夜空に高々と上がった打球は美しい弧を描いて左翼席へ飛び込んだ。西武のメヒアが延長十回に均衡を破る１０号ソロを放った。一つでも敗れれば自力優勝の可能性が消えるロッテとの３連戦初戦を勝利に導き「チームが必要としているときに勝ちにつながる本塁打を打てたことがうれしい」と胸を張った。

　互いに好機を逃し続け、迎えた延長戦。打席に向かう前に外崎から「本塁打を打ってくれ」と頼まれ「すごく前向きな気持ちで打席に入れた」と言う。１ボールから沢村の１５０キロ速球を豪快なスイングではじき返し、仲間の期待に応えるアーチをかけた。

　３年ぶりの２桁本塁打に到達。「ラインアップに自分の名前を戻すことができ、毎日試合ができることが重要」と充実の表情だ。