「オリックス０－４楽天」（２日、京セラドーム大阪）

　オリックスは今季９度目の完封負けを喫した。０－０の八回に登板した富山が無死二、三塁から島内に先制打を許したあと、２死までこぎ着けたが辰己に３ランを浴びた。

　八回は本来ならヒギンスの持ち場だが、登板が続いていたため、ベンチを外し休養させていた。

　中嶋聡監督代行は富山について「仕方がないことはないんですけど。粘れるかなと思ったんですが、点を取られて、２アウトまでは行って、あと１アウトをどう取るか。というのがこれからの勉強だと思いますし。ホームランですけども、そこのあたり、ホームランを打たれないというふうに勉強していってほしいですね」と話した。

　先発の山岡は７安打２四球と走者を出しながらも７回無失点と粘りの投球を見せた。

　「何か変な流れでしたよね。いろんなことが起こりすぎて。間があったり、いろんなことが起こって。ゲームの流れ的なものがあまりうまくなかったなと。そこに関しての入り方ですかね。打線にしろ、山岡にしろ。それでも山岡は粘ってくれましたけど、打線の方が流れがつかめなかったなという気がします」

　二回には楽天・ロメロの天井直撃打を巡って審判団協議、リクエスト、三木監督抗議と試合が止まった場面があった。

　打線も９安打しながら無得点に終わった。

　「いつもいつも取れるわけでは、もちろんないのでね。その中でどう点を取っていくかということだと思いますので、少ない安打でも点は取れるわけですからね、安打数が出たからといって、点を取れなかったら一緒なので。どうやって皆でつないでいくか、どうやって皆で点を取っていくかということをもっともっとこっちも考えないといけないので」

　９番に入れた佐野が三回は安打と盗塁で得点圏に進み、五回は三塁打、七回も相手失策などで１死一、二塁と、下位打線からチャンスメークしたが、１番・福田が無安打でブレーキとなった。

　「佐野が出たり、そうやって上位につないでいくという形が点を取れるチームだと思いますし。そこで止まったというのはね。福田に関してはいつもいつも打ってくれてますし、いい形で点を取ってくれる選手ですから。彼も悔しいと思いますし、また明日から打ってくれると思います」

　指揮官は責めることなく、次戦の奮起を期待していた。

　中嶋監督代行就任以来、３７試合で１７勝１８敗２分けとなった。