巨人・岡本の堅実守備を支える「坂本の存在」内田順三氏の視点

 優勝マジックを24とし、連覇へ突き進んでいる巨人。首位独走の要因のひとつに、鉄壁の守備力も挙げられる。失策数22は両リーグ最少。坂本、吉川尚の二遊間はもちろん、三塁・岡本の守備力を評価する声も少なくない。

 三塁部門で守備率・985はリーグトップ、失策3も中日・高橋とDeNA・宮崎と並んで最少だ。昨季まで岡本を指導してきた内田順三氏(デイリースポーツウエブ評論家)に、岡本の三塁守備について聞いた。

 ◇ ◇

 岡本の守備は着実に良くなっていると思うが、強みはスローイング。肩がよく、入団時から安定感があったよね。

 1、2年目の頃はサードに村田がいて、出場機会を増やすために外野を守っていた。ただ、ファームでは内野手として練習を積むことが多かった。内野ができれば、外野はある程度のレベルにはなるからね。日々の練習で、グラブさばきも向上した。

 ここまで上達したのは本人の努力もあるだろうが、いい先輩にも恵まれている。今は、三遊間を組む坂本の存在が大きい。よく声をかけており、おそらくポジショニングに関する助言も細かくしているように見える。

 入団して間もない頃は、村田にもいい影響を与えてもらった。けがをしていても試合に出場して他の選手にはチャンスを与えないような男が、岡本を次世代のサードと認めていたのだろう。同じサードのポジションでよく、アドバイスをする姿を目にした。

 ドラフト1位で入ってきた岡本は将来の主軸として期待をかけられ、例え結果が出ていなくても4番、そしてサードのポジションを与えられてきた。自分が2軍監督(2017年)をした時もそうだった。そうした環境で育てられたことで責任感も生まれ、打撃は打撃、守備は守備と切り替えがしっかりできているように思う。

 のほほんとしているようで、芯はとてもしっかりしている男。4番・三塁の看板打者として球界を代表する選手に育ってほしい。

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