広島新庄、圧勝4強 4番エース・花田、投打で大活躍!広陵に夏の雪辱

 「秋季高校野球広島大会・準々決勝、広島新庄9-2広陵」(27日、みよし運動公園野球場)

 昨秋の覇者・広島新庄が広陵に9-2で七回コールド勝ちし、ベスト4進出を決めた。先発の花田侑樹投手(2年)が7回を2失点に抑え、バットでも2点本塁打を放つなど投打で活躍した。今夏の代替大会で優勝した広島商は呉港に4-3で競り勝った。準決勝の組み合わせは広島新庄-西条農、広島商-盈進に決まり、10月3日、みよし運動公園で行われる。

 七回に3安打に犠飛も絡めて3点を奪い、コールド勝ちが決まると新庄ナインは満面の笑みで喜んだ。投打がガッチリとかみ合った昨秋の覇者がライバル・広陵に圧勝した。

 初回、広陵・中川の左中間ソロで先制点を奪われたが、二回に相手のエラーで2点を奪い、すぐさま逆転。三回には3安打を集めて追加点を挙げるなど試合を有利に進めた。

 投げては先発の花田が9安打を浴びながらも7回2失点に抑えた。五回には右越え2ランも放つなど、エースで4番の大黒柱が投打で奮闘。「打たれたけど、粘り強く投げることができた。本塁打もいい感じで打てて良かった」と汗を拭った。宇多村聡監督(33)も「よく頑張ってくれた」とたたえた。

 聖地への思いが花田を奮い立たせている。8月11日の甲子園交流試合では天理に4-2で勝利。同学年の秋山恭平投手はリリーフ登板したが、自身の登板はなかった。「もう一回あそこに行きたいと思った」。憧れのマウンドに立つため、悔しさをバネに変えて練習に励み、今大会は背番号1をつかんだ。

 夏の代替大会では広陵に準々決勝で8-9で敗れたが、そのリベンジも果たした。指揮官は「打線もつないでくれて、うちの持ち味が出せたと思う」と表情を緩ませた。

 準決勝の西条農戦に勝てば、上位3校に与えられる秋季中国大会(10月23日開幕・島根)への出場権を手にできる。宿敵を倒し、弾みをつけた新庄ナインが一気にギアを加速させていく。

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