「秋季高校野球香川大会・２回戦、大手前高松１０－０高松」（２６日、レクザムボールパーク丸亀）

　シード校の大手前高松が大量点を奪って８強に進出した。

　二回２死三塁で７番・山崎健太外野手（２年）が左中間へ放った打球で、中堅手と左翼手が激突。これが適時三塁打となり先制点を奪うと、続く宮川耀瑠投手（ひかる、２年）も右前打で続いた。四回にも再び山崎、山本剛央内野手（２年）の２点適時打などで突き放した。五回には馬場悠翔内野手（２年）が、左翼スタンドへソロ本塁打を放ち試合を決めた。

　宮川は投げても７回０封の好投。「いつも入りが悪いので、初回は力が入ったが、そこから脱力して投げることができた」と、自己最速は１３０キロだという直球と１００キロ台のカーブを駆使し、打たせて取る投球で高松打線にスキを見せなかった。

　夏の代替大会は最速１４７キロの内田悠太投手（３年）を中心に、高い投手力を誇ったチーム。野手のレギュラークラスが６人残った一方で、投手の夏経験者はいないが、宮川は「それで、ピッチャーで負けるのは嫌。しっかり守りからリズムを作りたい」と、力強く話す。

　香川県内で優勝候補の一角として挙げられる中、初の甲子園出場を目指し、前進を続ける。