立命大・山口が代打でサヨナラ2ラン!17年夏の甲子園で大会最多本塁打記録

 「関西学生野球、立命大3-2京大」(20日、南港中央野球場)

 優勝候補の立命大が京大に連勝し、2勝0敗で勝ち点を獲得した。最終回に代打で起用された山口乃義内野手(3年・天理)が、逆転のサヨナラ2ランを放って勝利に貢献。無敗で前半節を折り返した。

 「(2死と)追い込まれた場面だったので、もう割り切って真っすぐだけに絞っていた。真っすぐか来たら1スイングで決めようという気持ちで打席に入りました」。

 1点ビハインドで迎えた最終回。3番、4番の主軸が凡退し2死と追い込まれた場面で、今秋ドラフト候補の栄枝裕貴捕手(4年・高知)が相手の失策を招き出塁。そして、代打・山口が狙っていた2球目の直球を強振し、左翼へ運んだ。低めの弾道だったため、京大側からフェンス直撃では?という抗議が上がったが、審議の結果サヨナラ本塁打となり「よかったです。打った感じは行ったかなと思ったので。そのくらい当たりは完璧でした」と手応えバッチリの大学初本塁打でチームを救った。

 山口は強運の持ち主だ。天理で出場した2017年夏の甲子園大会では、当時の大会最多本塁打記録だった60本を更新する61号と62号を放ち、歴史を塗り替えた経験を持つ。抜てきした後藤監督も「絶対に何か持ってますよ。とにかくチャンスに強い」と話す。

 次節は、同じく無敗で優勝候補の関大。「絶対に負けられないので、大一番で任されたら1球でいい結果を残せるようにやっていきたい」と山口。1週間後へ気を引き締めた。

 またこの日、今秋ドラフト候補の栄枝と有村大誠投手(4年・秀岳館)がプロ志望届を提出したことを明かした。栄枝は「身の引き締まる思いです。いいところを見せていきたい」とアピール継続を誓った。

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