オリックス・山岡 今季初星!357日ぶり、粘投107球6回2失点

 「オリックス8-2西武」(18日、京セラドーム大阪)

 お待たせだ。ようやく手にした今季初勝利に実感がこもる。オリックス・山岡がお立ち台で苦笑いを浮かべる。「いやぁ~、やっと勝てたという感じ」。昨季、最高勝率のタイトルを獲得した右腕が難産の末につかんだ1勝だ。

 本来の姿ではない。それでも試合を作るのが待ちわびていたエースの投球。制球は高めに浮き、三者凡退に抑えたのは二回だけ。味方が5点を先制した直後の三回には金子に2ランを被弾した。「(最後まで)修正できていない」。味方打線の大量援護を受け、粘り強く投げて6回2失点。107球を費やしての初勝利だった。

 自責の念がある。「チームに迷惑をかけたのは事実」。6月26日のロッテ戦の初回で負傷交代。翌27日に「左内腹斜筋の筋損傷」で出場選手登録を抹消された。8月27日のソフトバンク戦で1軍復帰したが、球速が上がらないなど直球の質に感じていた“違和感”は今も消えていない。

 それでも、マウンドに立てる喜びが胸中にある。「投げられるうれしさだったりを考えながら」。2019年9月27日の日本ハム戦以来、357日ぶりの勝ち星。今季パ・リーグ開幕投手の中で最も遅い白星は再スタートへの合図だ。

 満足する訳もない。「これからは全部勝つつもりで」。まだ足りない。今度は自らの力でチームを勝たせる。

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