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緊張感の差が見えた伝統の一戦 対照的な初回の攻撃…岡義朗氏が指摘

お立ち台で笑顔の巨人・田中俊(左)と立岡=東京ドーム(撮影・金田祐二)
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 「巨人7-6阪神」(16日、東京ドーム)

 巨人が若手の活躍で阪神に連勝。優勝へのマジックナンバーを「35」とした。今季初スタメンの田中俊太内野手と立岡宗一郎外野手がそれぞれ本塁打を放つなど、中盤までにリードを広げて逃げ切った。連敗を喫した阪神は今季の巨人戦カード勝ち越しが消滅。13年連続の巨人戦カード勝ち越しなしが確定した。デイリースポーツ評論家で元阪神コーチの岡義朗氏は、前日にマジックが点灯した巨人と自力優勝の可能性が消滅した阪神との緊張感の差を指摘した。

 「例えば初回に阪神、巨人とも先頭打者が出塁した場面。阪神は次打者の梅野がヒッティングに出て二直に倒れた。一概に送りバントがいいとは言えないが、近本が盗塁を仕掛けることもなかっただけに、漠然と打たせて打ち取られたように見えた。今季ここまで矢野監督は送りバントの作戦をとることが多かったはず。この日の試合が優勝争いのような緊迫した状況だったとしても、打たせたかどうか」

 巨人もその裏、1番・松原が四球で出塁。次打者の吉川尚も梅野と同じくバントはしなかったが、松原がすかさず二盗に成功した。

 「送りバントはしなかったものの、盗塁でチャンスを広げた。この場面で気になったのは、マウンド上の阪神・青柳が一走・松原にけん制球を入れなかったこと。無警戒であっさり走らせてしまったように見えた」

 初回は両チームとも結局、無得点。しかし「緊張感の差が見えた、と言われても仕方ないような対照的な攻撃だった」という。

 岡氏は巨人の若手の活躍にも注目。「チームが優勝を目指す中で起用されたことで、必死に結果を出そうとしていた。たまたま阿部2軍監督がヘッドコーチ代行としてベンチ入りしている前での活躍。試合中に的確なアドバイスもあったのだろうと思う。しっかりと若手が力をつけてきているあたりに、巨人の確かなチーム力を感じさせた」

 今年のセ・リーグはクライマックスシリーズがない。多くの選手にとって経験のないシーズンとなる。

 「優勝という目標を見失いつつある阪神の選手にとっては、難しい試合が続くだろう。ただ、この日の試合のように予想外の追い上げはありうる。それはペナントレースも同じ。だからこそ目の前の1球、1打席、1点を大事にしなければならない。その気持ちを強く持っていれば、この試合も最大7点差までは開かなかったかもしれないし、追いつけたかもしれない」

 岡氏は自身の経験も踏まえた上で、今後の戦い方について、こう提言する。

 「まずはシーズン最後まで熱を失わず、目の前の勝負に集中すること。練習はいくらでもできるが、真剣勝負の試合の中でしか覚えられない、つかめないこともある。その積み重ねは決してむだにはならない」

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