首位独走の巨人、9月前半戦で貯金9…菅野、戸郷、サンチェスら先発が支える接戦力
セ・リーグのうち4チームで当初は13連戦が組まれていた9月の前半戦が終わった。悪天候による試合中止が入ったため、実際に13連戦をしたチームはなかったが、終わって見れば巨人の一人勝ちとなった。
9月1日の試合が始まる前の時点で、首位・巨人と各チームのゲーム差は以下の通りだった。(数字は順位)
(2)DeNA5・5
(3)阪神 6・5
(4)中日 9・5
(5)広島 10
(6)ヤクルト10・5
それが9月13日の試合を終えて、以下のように広がった。
(2)阪神 9・5
(3)DeNA11
(4)中日 13・5
(5)広島 16・5
(6)ヤクルト18・5
巨人は12試合で10勝1敗1分け。10勝のうち、1点差が5つ、2点差が3つ。打線が爆発して大差がついたものが2つ。唯一喫した4日の阪神戦も0-5から1点差まで追い上げていたが、とにかく接戦に持ち込み、そして勝ち切る力がリーグで群を抜いている。
巨人先発陣がとにかく安定していたことも一因だろう。12試合のうちハイクオリティースタート(7回自責2以内)は5試合あった。クオリティースタート(6回自責3以内)も3試合と、合計8試合を占める。この8試合の成績は7勝1分けだ。
これ以外の4試合も、最も失点が多かったのが敗れた4日の阪神戦で先発した戸郷で5回2/3を5失点。試合を完全に壊してしまうケースはなく、全員が5回は投げ終えた。
必然的にリリーフの浪費は避けられ、必要な時にコンディションのよい投手を注ぎ込める。そして、それが競り合いを勝ち切る力につながる…こうした好循環が考えられる。