オリックス【きょうは何の日】1995年、震災Vへ王手!ついにM2!
「オリックス7-2近鉄」(1995年9月12日、グリーンスタジアム神戸)
1月17日の阪神・淡路大震災から238日目、被災地・神戸に本拠地を置くオリックスがついに悲願の優勝に王手を掛けた。
鮮やかな先制攻撃で試合を優位に進めた。
初回にイチローの四球を皮切りに、D・J、トロイ・ニール、小川博文、藤井康雄の4連打と田口壮の犠飛でいきなり4点を先取。
五回には藤井康雄が右越えに13号2ランで中押し、七回にはニールの22号でダメ押しと理想的に試合を勧めた。
仰木彬監督は「これだけ打ってくれたんや。きょうの試合になんの不満もないよ」。優勝へ向けて景気づけの気持ちの良い勝ち方にニヤリと笑う。
13日に勝って、ロッテが負けるか引き分ければ優勝が決まる。
五回終了後にはスタンドのファンが起こしたウエーブに沸いた。チームもまた大きな大きな波を起こして優勝をつかみ取る。
ネット裏にはセ・リーグ1位、ヤクルト・安田猛スコアラーが偵察に訪れていた。
当日のスタメンは次の通り。
(8)イチロー
(5)馬場敏史
(3)D・J
(D)トロイ・ニール
(4)小川博文
(9)藤井康雄
(7)田口 壮
(2)中嶋 聡
(6)勝呂壽統
(P)伊藤隆偉