巨人・原監督 川上超え持ち越し、今季4度目ドロー「いい引き分け」
「中日2-2巨人」(10日、ナゴヤドーム)
ゲームセットから約3分後、取材エリアに到着した巨人・原監督の表情は明るかった。「良い引き分けだね!」。今季4度目の延長十回ドローに終わり、監督通算勝利数で球団歴代トップの川上哲治氏を超える1067勝目は持ち越し。「またね、フラットな状態でいきますよ」と前を向いた。
吉川尚が逆転の2点三塁打を放った直後の八回。中川が連続四球などで1死満塁のピンチを招き、高橋の遊ゴロで同点に追いつかれた。7月28日・DeNA戦から続いていた連続試合無失点は、15試合目で途切れた。
だが、指揮官は「1点で抑えたというのが大したもん」と責めなかった。序盤から巨人戦プロ初先発の福谷の前に打線が沈黙。「チャンスらしいチャンスがなかった」と苦戦した中で、引き分けに持ち込むことができた。
“川上超え”は11日・ヤクルト戦(東京ドーム)で決める。本拠地のファンの前で、節目の1勝を飾る。「(思いは)昨日と一緒ですね」。立ち止まることなく、走り続ける。