ロッテの沢村拓一「名前を呼ばれたときの声援は絶対に忘れません」三者三振デビュー

 ヒーローインタビューでマーティン(左)とともにガッツポーズを決める沢村(撮影・開出牧)
 福島明弘打撃投手(左)のユニホームで登板した沢村。試合後に記念撮影(撮影・開出牧)
 移籍初登板で剛腕を見せつける沢村(撮影・開出牧)
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 「ロッテ3-2日本ハム」(8日、ZOZOマリンスタジアム)

 巨人からトレードで移籍したロッテ・沢村拓一投手が、電撃発表から一夜明けたこの日、出場選手登録。そして、ユニホーム作製が間に合わず、打撃投手から借りた背番号「106」を背負って、いきなりのマウンドに上がった。

 出番は3-2と逆転に成功した直後の六回だった。先頭の渡辺、大田も空振り三振、続くビヌヤエバの放ったファウルを、田村が落球したが、その後空振り三振。三者三振に斬って雄たけびを挙げた。直球は153キロを記録。変化球も効果的に決まった。

 お立ち台に上がった沢村は「初めまして。沢村です」と第一声。「名前を呼ばれたときの声援は絶対に忘れません。これからはマリーンズのために腕を振っていきます。宜しくお願いします」とファンに挨拶した。

 三者三振に「ほっとしました」。雄たけびをあげたことには「こういう展開だったので、0で渡すことができて良かったです」と振り返った。

 試合前練習では中大の先輩・美馬、後輩・井上らと談笑。チームに溶け込む思いを示した。「昔から知っている大好きな先輩なので、尊敬するところもありますし、いろんなところを教えて頂きながら成長したいです」と誓った。

 ファンには「またあしたからもしっかり準備してマリーンズのために頑張ります。応援宜しくお願いします」と約束して締めくくった。

 入団会見ではロッテの印象を「ファンが熱いです」と話していた。そのファンから大きな拍手を浴びた。松本球団本部長からは「優勝するために力になってほしい」と懇願された右腕。新たなファンの大声援を受けて、優勝を託された男がデビューを飾った。

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