巨人・メルセデスが3勝目 涙の戦線離脱から19日ぶり先発
「阪神2-3巨人」(7日、甲子園球場)
マスク越しでも分かる満面の笑顔だった。左肘のコンディション不良のため、戦線を離脱していた巨人・メルセデスが19日ぶりの先発登板で6回2安打無失点の好投。今季3勝目を挙げた。
涙を力に変えて帰ってきた。初回は13球中12球で直球を選択し、150キロを連発。「感触もよかったし、アグレッシブなストレートは投げられている感覚はあった」と力でねじ伏せた。その後は変化球も織り交ぜながら、6回を73球でまとめた。
8月19日の登板では左肘違和感のため、2回で降板。ともに涙を流した宮本投手チーフコーチも「前回登板の涙の決断は正解だった」と喜んだ。
昨季は4勝無敗ながら、今季は2敗していた阪神戦での勝利。“虎キラー”が面目躍如のピッチングを見せた。