日本ハム・中田 通算250号王手!勢いヤバすぎ!2冠独走豪快23号
「日本ハム2-6西武」(4日、札幌ドーム)
札幌ドームが一瞬にして熱を帯びた。日本ハムは3点を追う四回、先頭の中田はニールの初球、外角チェンジアップを巧みにすくった。
「打った瞬間はスタンドまで届かないかなと思ったので、一生懸命走った」
打球の行方を見届け、ようやく歩を緩めた中田。左中間席への23号ソロは、昨季から試合前まで13打数2安打だったニールからの初アーチ。通算250本塁打にもリーチをかけた。
今年の中田はひと味違う。驚異的なペースで本塁打と打点を量産し66試合で23本塁打、76打点を積み上げる。通常の143試合換算では49発、164打点。自己最多はもちろん、パ・リーグ記録の1985年・落合(ロッテ)の146打点を上回るペースだ。
試合数の減った今季は、現時点で本塁打と打点の2冠王。「打点は、自分を犠牲にしてランナーを送るけど、その塁に出てくれる選手がいてこそのもの。個人的には打点に価値を感じる」とチームの“大将”は仲間とつなぐ1点に価値を置いてきた。だからこそ1点を追う五回、2死二、三塁の好機で凡退した際には、悔しさに耐えるように唇をかんだ。
栗山監督は「すばらしいホームランだった」と4番をたたえたが、チームは敗れて再び借金生活。首位の背中は遠いが、現状を打開できるかはやはり中田にかかっている。