「オリックス－ソフトバンク」（３日、京セラドーム大阪）

　オリックスは増井が白星を挙げた日本ハム時代の１６年９月２４日の楽天戦以来の先発。５回４安打２失点、８奪三振の上々の投球で、同戦以来１４４０日ぶりとなる“先発勝利”の権利を得ての交代となった。

　一、二回は三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。三回は先頭の松田宣の右中間三塁打をきっかけに川瀬の適時打、中村晃の犠飛で２点の先制を許した。

　四回は先頭のグラシアルに中前打を許すなど無死二塁のピンチを招いたが、栗原、明石、松井宣を３者連続三振に斬った。

　さらに続く五回も先頭の甲斐と川瀬を連続三振に封じて５者連続三振。直球を中心にフォーク、カーブ、スライダーを織り交ぜた投球が光った。

　打線は“女房役”の松井雅が四回に移籍後初アーチで逆転に成功した。

　場面は２点ビハインドで迎えた四回。２つの失策で２死１、２塁とすると、この日チーム初安打となる杉本のバットを折りながらの中前適時打で１点差。さらに、２死一、二塁の場面で松井雅が中日時代の２０１８年以来となる右翼スタンドへ今季１号逆転３ランを放った。