高津ヤクルト自力V消滅…九回イノーアがサヨナラ被弾

 「阪神2-1ヤクルト」(1日、甲子園球場)

 均衡した試合に、一振りで決着をつけられた。試合後にヤクルト・高津監督が、九回にイノーアを選択したことについて言及。「0で抑えてくれると思って出したんだけど…」。言葉は続かない。今季61試合目で32敗。自力優勝の可能性が消滅した。

 期待をし、抜てきしたマウンドだった。中継ぎに配置転換されたイノーアは、この日から昇格。いきなり巡ってきた舞台だった。指揮官は迷うことなく同点の九回に起用することを決め、「イノーアにかけた」と信じた。

 配置転換についても「リリーフも負担がかかっているので。球に力がある選手っていうところで、イノーアを中継ぎにしました」と説明。指揮官は最後まで選手を責めなかった。信じて復調を待つ。重い敗戦を受け止め、高津監督は前を向いた。

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