DeNA・佐野、バットを折られても…力感あふれるフォームにカメラマンも釘付け
和製大砲の片りんを見た。リーグトップの打率でチームを引っ張るDeNAの4番・佐野恵太外野手(25)である。
29日、横浜スタジアムで行われたDeNA対ヤクルト14回戦の1回無死一二塁、ヤクルトの先発・クックから、貴重な追加点となる中前適時打を放った。
撮影した画像を見ると、バットを折られながらも、ボールをはじき返していることが分かる。真っ先に目を引いたのは真っ二つになったバットと、その先に写る打球だが、写真を送信した後に私が釘付けになったのは、力感あふれるバッティングフォームだ。
お手本のようなステイバック、しっかりと伸びた両腕、ボールをとらえてから押し込まれた手首…。もし、バットの芯でボールをとらえていたら、特大のホームランになっていたにちがいない。
前夜、電光掲示板に直撃する推定飛距離138メートル弾を放ち、プロ初の2桁本塁打を記録した。「彼の能力を考えたら驚くべきことではない」と、ラミレス監督が語っていたことを思い出した。
今季は、MLBのタンパベイ・レイズへ移籍した筒香の後任として4番打者に任命された。「つなぎの4番」としての役割を担っているようだが、いやいやどうして迫力満点のバッティングフォームに、“ハマの和製大砲”になりうるポテンシャルを感じた。(デイリースポーツ・開出牧)