楽天・則本昂5勝目 苦手・西武斬った6回1失点
「楽天2-1西武」(28日、楽天生命パーク宮城)
拳を握り、右腕を思い切り振り下ろした。逆転した直後の六回1死一塁。外崎を併殺に打ち取った楽天・則本昂が、こん身のガッツポーズで気持ちを表現した。「ゲッツーがほしいところで取れた。ホッとしたのとやったなという思い」。前回登板で自身の連敗を止めたエースが、7月3日以来の本拠地星を挙げた。
西武とは今季2度対戦し、防御率7・88と打ち込まれていた。14日の対戦では3回6失点。それだけに「いけるところまで出し切っていこう」と飛ばした。先頭の木村を三振に斬ったフォークを決め球に据え6回1失点。疲労などを考慮されての交代となったが「今日のベストは中継ぎに託すことだったと思う」とうなずいた。
前夜は後輩の松井がチームの連敗を止める好投。士気が高まったところでの登板だった。「松井がいい形で流れを持ってきた。どうしても勝ちたい」と強い思いを体現した。シーズンのちょうど半分となる60試合目で挙げた今季5勝目。前回登板でトンネルを抜けた背番号14が、連勝で上昇の気配を漂わせた。