ヤクルト・小川が史上82人目のノーヒットノーラン「五回から意識した」

ノーヒットノーランを達成しガッツポーズのヤクルト・小川泰弘=横浜(撮影・金田祐二)
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 「DeNA0-9ヤクルト」(15日、横浜スタジアム)

 ヤクルト・小川泰弘投手(30)がプロ野球史上82人目93度目となるノーヒットノーランの大記録を達成した。ヤクルトの投手としては2006年のガトームソン以来、8人目(9度目)となる。

 出した走者は四球の3人と失策による2人。しかし、味方の2失策も“帳消し”にする快投劇。10三振も奪う135球の熱投だった。

 小川は流れる汗をぬぐいながら「(ノーノーを意識したのは)五回ぐらいから…。そんなに簡単にはいかないだろうと思っていました。集中力と向かっていく姿勢だけを意識していました」と笑顔で振り返った。

 この日は3四球を出したが、七回まで得点圏に走者を一人も進めない圧巻の投球を披露した。最大の山場となったのは八回。四球と二塁・広岡のまさかの落球で無死一、二塁にピンチ。しかし頭を下げる広岡へ、気にするなとばかりにグラブで広岡の胸をポンとたたくと、冷静な投球で後続を打ち取った。

 丁寧にコーナーを突くピッチングで九回まで築き上げた凡打の山。斎藤投手コーチは「直球に力もあり、変化球も丁寧に低めに投げられている。入りから気持ちの入った投球ができている」と評価した。連敗阻止へ。エースの熱き思いが、チームを勇気づけた。

 ヤクルト投手では1951&57年・金田正一、56年・大脇照夫、同・宮地惟友、61年・森滝義巳、95年・ブロス、97年・石井一久、2006年・ガトームソンに次いで、球団8人目(9度目)の快挙となった。

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