鹿児島城西・佐々木誠監督「甲子園に入ってゾクゾク」「これが高校野球かと」

 「高校野球交流試合、加藤学園3-1鹿児島城西」(12日、甲子園球場)

 鹿児島城西(鹿児島)はあと一歩及ばず、甲子園初勝利はならなかった。九回に1点を返したものの、最後まで加藤学園のエース・肥沼を打ち切れなかった。

 ダイエー、西武、阪神などで活躍した佐々木誠監督(54)は、高校野球指導者として初の甲子園。「負けましたが、非常に楽しめました」と笑顔を見せた。「甲子園はプロで(試合に)出ていても、アマで来ると新鮮な感じ。やはり聖地と言われていて、球場に入った時にゾクゾクっとした。これが高校野球かと」と感慨深げに話した。

 敗れはしたが、強攻策のプレースタイルを貫き、最後まで選手にのびのびとプレーさせた。九回に意地の1点。「三年生がよく頑張って最後に点を取ってくれた。結局守備で二年生が足を引っ張ってしまったが、最後、三年生だけで点を取れたので良かった」とも振り返った。

 高校の指導者になって3年。「大変だと感じたことはまったくない。それは社会人の監督時代から同じ」ときっぱり。プロでの実績についても「自分の記録には興味がない」と言い切り「指導者は経験がものをいう。勝つためにどうするべきか」と力を込める。自主性を重んじた練習を積み、新型コロナウイルスの影響で部活動が制限された中でも「選手たちは考えてやってくれた。自主性が出ていた」とたたえた。

 佐々木監督は選手時代は首位打者、盗塁王を取るなど活躍し、NPBでのコーチ経験のほか社会人野球・NTT西日本の監督も歴任。2018年1月に同校監督となった。就任当初に選手の希望を聞き入れ髪形を自由にした。炭酸飲料やスナック菓子も解禁。選手に判断させる。練習ではプロのように音楽を流している。自主性を重んじた指導が花開き、3年目でセンバツに選出された。

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