阪神でプレーした鹿児島城西・佐々木誠監督 聖地初勝利ならず

 「高校野球交流試合、加藤学園3-1鹿児島城西」(12日、甲子園球場)

 ダイエー、西武、阪神などで活躍した佐々木誠監督(54)率いる鹿児島城西(鹿児島)は、初出場同士の対戦を飾ることはできなかった。それでも0-3の九回に打線が執念で1点を返すなど、聖地に大きな1歩を刻んだ。

 五回まで0-0。好投を続けていたエース・八方悠介投手(3年)が六回、2死二塁から中前打で先制を許した。八回には2死二塁から杉山にランニング本塁打を浴びた。打線は相手投手・肥沼の前に無得点に終わった。最終回は代打・砂川侑弥選手(3年)が左越え二塁打。左翼手の失策で二塁走者が生還し、1点を返した。

 佐々木監督は現役時代は首位打者、盗塁王に輝く活躍をみせ、NPBでのコーチ経験のほか社会人野球・NTT西日本の監督も歴任。2018年1月に同校監督となった。就任当初に選手の希望を聞き入れ髪形を自由にした。炭酸飲料やスナック菓子も解禁。選手に判断させる。練習ではプロのように音楽を流している。自主性を重んじた指導が花開き、3年目でセンバツに選出された。

 監督として帰ってきた甲子園。この夏は勝利を上げることはできなかったが、大きな糧を得て聖地を後にした。

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