甲子園交流試合の舞台裏 2校による選手宣誓はリモートで合同練習「感謝の気持ちで」
「高校野球交流試合」(10日、甲子園球場)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった今春のセンバツに選出された32校を招待して開催される「2020年甲子園高校野球交流試合」が開幕。大分商、花咲徳栄の2校が参加し、開会式が行われた。
前例のない「夏の甲子園」。選手宣誓も大分商の川瀬堅斗主将、花咲徳栄の井上朋也主将が並んで行った。
川瀬は「新型コロナウイルスとの戦い、度重なる大規模な豪雨災害からの復旧、復興など、厳しく不安な状況下で生活している方もたくさんおられます。このような社会不安がある中、都道府県の独自大会、そしてこの2020年甲子園高校野球交流試合を、開催していただけることによって再び希望を見いだし、あきらめずにここまで来ることができました」などと宣誓した。
試合後に取材に応じた川瀬は「少し前に2人でリモートで練習したのと、昨日は合同で練習した」と、花咲徳栄・井上朋也主将とリモートでつないで練習したことを明かした。「文章は自分で考えた。大分に住んでいるので、新型コロナウイルスもそうですが、九州の豪雨で苦しんでいる人が身近にいる。そんな人々に勇気を与える言葉を入れたかった」と思いを込めた。
井上も「思った以上に落ち着いてできた。感謝の気持ちを表せたと思う。文章は部長先生と自分で考えた」と話した。