DeNA平良、菅野抜いた!防御率セ1位1・72「すごいうれしい」全登板QS
「ヤクルト0-4DeNA」(9日、神宮球場)
控えめな笑顔で、DeNA・平良拳太郎投手(25)はナインを出迎えた。7回無失点で自身5試合ぶりとなる3勝目。12球団で唯一、登板全試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を果たす右腕。防御率を1・72とし、巨人・菅野を抜いてリーグトップに躍り出た。
「すごいうれしいですけど、もう一度、しっかりと自分の投球を見つめ直して、改善できるところを改善していきたい」
この4試合、好投を続けたが勝ち星に恵まれなかった。その要因を「相手の流れでリリーフに託していた」と自らの投球に求めた。流れを渡さない投球をテーマに、この日は、要所で4番・村上との対決を制した。「しっかり考えて、同じ球を続けたり、見せてない球を投げたりした」と充実感に浸った。
沖縄出身ながら、暑さは苦手。今後も、酷暑の中での登板が続く。水風呂の回数を増やしながら、疲労回復に努めているという平良。さらに「野球選手としていいんですかね」としつつも「なるべく大陽を浴びないことを心がけています」と小さく笑った。
ラミレス監督は「彼には毎回、エキサイティングなものを見させてもらっている」と高揚感を隠さなかった。真夏の9連戦で勝ち越しを決め、首位・巨人と2・5ゲーム差に接近。安定感を誇る先発陣の中で、平良の存在感は際立っている。