４日の阪神戦に先発する巨人の菅野智之投手（３０）が３日、２０１４年以来自身２度目の開幕６連勝が懸かった登板を前に、猛虎打線の破壊力を警戒した。

　今季５勝無敗。勝利数、防御率ともにリーグトップをひた走るエースだが「阪神は勢いがあり、大量得点する力もあるので、無駄なフォアボール、無駄な進塁を防いで丁寧に投球していきたいです」と油断するそぶりは一切ない。

　うだるような暑さとなった前日２日のジャイアンツ球場では、日差しが強い正午頃に屋外のブルペンに入り、４２球の投げ込み。その後もダッシュなどで大粒の汗を流すなど、今季３度目となる屋外球場対策は万全だ。

　“球団初”が懸かったマウンドでもある。巨人で開幕から６連勝以上を飾ったのは菅野以外に沢村栄治、スタルヒン、江川卓、斎藤雅樹。だが、２度目となると０人。球団では前人未到となる記録に手が届くところまできている。

　チームは今季火曜日のゲームでは５戦５勝。週の初戦を勝利で飾り、勢いに乗ってきた。かねて「カードの頭を取るのはものすごく重要だと思う」と語ってきた背番号１８。吉兆データを引っ提げてビジター６連戦の先陣を切り、球団史に名を刻む。