昨秋準Vの小松、2回戦敗退
「高校野球愛媛大会・2回戦、新居浜商7-5小松」(3日、西条市ひうち球場)
昨秋県2位で四国大会に出場した小松が、2回戦で姿を消した。
三回までに7点をリードされる苦しい展開。四回に主将の北龍輝内野手の適時打などで3点を奪い、六、八回にも1点ずつ返したが、序盤の大量失点が響いた。
チームを率いる宇佐美秀文監督はコロナ禍に見舞われ、甲子園がなくなったこの夏、例年以上に悩みながら指導を行ってきた。「詰めた練習もしていないし、メンバーを固定していくのか、3年生は全員で同じ練習をやったほうがいいのか」。6月下旬の練習試合解禁から6試合を行ったが、結果は1勝5敗。チームの状態も上がらない中、熟考の末に「3年生を試合に出してやりたい」と、この夏の戦い方を選択した。
その中でも“収穫”はあった。「2番の子は公式戦で初めてベンチに入った。それで結果を出してくれたことがうれしい」と、初回に中前打を放った三浦幹太内野手(3年)に目を細める。川之江、今治西、小松と3つの公立校を甲子園に導いた名将の、いつもと違う夏が終わった。