広陵が広島新庄との乱打戦を制す 中井監督「へこたれていない」

 広島新庄とのライバル対決を制し、喜び合う広陵ナイン
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 「高校野球広島大会・準々決勝、広陵9-8広島新庄」(1日、しまなみ球場)

 広陵が両チームともに13安打、計26安打の乱打戦を制し、逆転勝ちでベスト4に進出した。

 初回、広島新庄が幸先良く3点を先制。広陵は、広島新庄のエース・秋田駿樹投手(3年)の前に三回まで無失点に抑えられたが、四回に2点を挙げると3点リードされて迎えた五回。2四球に3安打を絡めて同点に追いついた。

 試合は中盤も新庄ペース。六回、七回にも小刻みに得点を重ねた。常に追う展開を強いられた広陵だったが、八回に天野幹太郎内野手(3年)の適時打で同点にするとなおも2死三塁で丸山駿也内野手(3年)が決勝打となる投手強襲の内野安打を放ち、試合を決めた。

 終始劣勢だったが、諦めない姿勢を貫いた。中井哲之監督(58)は「精神的に強いですね。へこたれていない」と選手をたたえた。

 広島新庄はベスト8で姿を消したが、8月10日から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開かれる「2020年甲子園高校野球交流試合」に出場。8月11日の第1試合で天理(奈良)と戦う。

 宇多村聡監督(33)は「幸いにも次の試合もあるので。しっかり準備して新庄らしい野球をしたい」と前向きに語った。

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