巨人20勝一番乗り 菅野、力投で無傷5勝目「声援があったので抑えることができた」
「巨人4-2DeNA」(28日、東京ドーム)
エースとしての矜持(きょうじ)を1球1球に込め、オレンジ色に揺れるスタンドと共闘した。今季初めてのの東京ドーム有観客試合。巨人先発の菅野が、7回7安打2失点(自責1)の力投で両リーグ単独トップの5勝目を挙げた。
「たくさんの声援があったので、なんとか抑えることができたと思います」
初回に吉川尚の今季初失策でピンチを招き、ソトの右犠飛で先制点を献上。連続無失点イニングは「23」で止まったが、二回以降は走者を背負いながらも粘りの投球を続けた。
六回に佐野の一発で1点差に迫られ、なお続く2死二、三塁の窮地は代打・神里を3球で空振り三振に仕留めて脱出。「メリハリをつけて投げられた感じです」。2四球7奪三振で120球を投げ切り、勝ち星と同じく防御率1・69も12球団1位。原監督は「粘り強く放ったというところだと思いますね」と評価した。
チームは両リーグ最速で20勝に到達し、今季最多更新の貯金11で2位・ヤクルトとのゲーム差も4・5に拡大。G党の前でヒーローインタビューを受けた右腕は「やっと始まったなっていう気持ちです」と汗を拭った。自身7度目の月間MVPも引き寄せた一戦。8年ぶりの日本一奪還へ、また一歩前進した。