ヤクルト・奥川が異例のアドバイザリー契約 1年目から「コラントッテ社」と

 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜=が株式会社「コラントッテ」とアドバイザリー契約を結んだことが14日、わかった。異例のプロ1年目からの正式契約だ。大手5社とプロ2年目から正式契約した松坂大輔(西武)を上回る驚異的なスピードとなった。

 出会いは、高3の夏だった。奥川の青春は準優勝で幕を閉じたが、灼熱(しゃくねつ)の聖地に刻んだ計512球の足跡。そんな右腕を影で支え続けたのが同社だった。大阪市にある本社と星稜の宿舎が近かった縁もあり、選手に「スイッチングウエア」や「マグーラ」という枕を届けたことがきっかけとなった。

 入寮の際にも大切そうに持参し、ウエアは「(腕が長くて)長さが少し短いんですよ」と無邪気な笑顔を見せた。現在ではコラントッテ社のネックレスやウエア、そして肘サポーターを愛用するなど、1軍への道を着実に進んでいる。

 奥川のプロ野球人生は、右肘の軽い炎症から始まった。そんな右腕にとっては、最強のパートナーとなる。プロ1年目からの契約は、同社では史上初の特例。契約選手には、ソフトバンク・内川や広島・菊池涼、阪神・梅野などケガに強い選手が多い。担当者の坂田英祐氏は「ベテラン選手のノウハウも伝えていきたい」と意気込んだ。

 また今年からは中日・岡田もサポートをスタートさせた。岡田は血行障害を乗り越えて復活を期しており、同担当者も「『コラントッテの膝用のサポーターは磁石が多く、アイシングした後に肘に着用しておくと血流が促進されていい』と話していましたね」と左腕の“工夫”を明かした。

 これまで培ってきた経験やこのような選手の体験談を、今後は惜しみなく伝えていく構えだ。そして言葉に願いを込める。「若いうちからケアをすることで息の長く、日本を代表する投手になってほしいですね」。そんな強力なサポートを得て、奥川が目指すは1軍の舞台…その先の大きな夢へ。マウンドで、恩返しをしていく。

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