巨人・原監督、球団歴代2位1035勝 ミスター超えで再奪首!岡本が祝砲6号3ラン
「広島2-7巨人」(14日、マツダスタジアム)
目標とする偉大な先輩を超えて、感慨に浸った。巨人・原監督が長嶋茂雄終身名誉監督の勝利数を抜き、球団歴代2位の通算1035勝目に到達。開口一番「忘れてました。このところ苦しい戦いが多かったものですから。今、言われて思い出しました」と安どした。
ミスターも愛弟子が勝ち星を積み重ねる姿を喜んでいることだろう。三回は原監督が「4番道」を教える岡本に一発が飛び出した。1点を先制し、なおも1死二、三塁で低めの変化球をすくい上げて左翼ポールを巻く6号3ラン。指揮官はガッツポーズで出迎えた。
ミスターから「4番としてしっかり育ててほしい」と命を受け、今季はただ一人打順を変えず不動の4番に据える。チームトップの6本塁打、17打点。昨年までの呼び名ビッグベイビーをやめ、若大将と呼ぶ男が期待に応え「それはもうありがたいことですよ」と最敬礼した。
昭和33年。ミスターが巨人に入団した年に生まれた原辰徳。幼少時代から華麗なプレーに憧れ、同じチームに入団した。「私が大変強く影響を受けさせていただいた先輩の一人。どう表現していいか分からないくらいの感謝です」。有観客試合開催後の初勝利で連敗を4で止めた。記念の日に首位再浮上。ミスターを、勝利を願うG党を喜ばせるため、これからも必死にタクトを振る。