巨人 4連敗で首位陥落…パーラ守備妨害で同点が幻に 原監督「細かいミス目立つ」
「巨人2-3ヤクルト」(12日、ほっともっとフィールド神戸)
気迫あふれる闘魂プレーが「危険」とみなされ、反撃の流れが止まった。巨人は、雨天中止3試合を含む4連敗で今季初の首位陥落。惜敗した試合後、原監督の足取りは少し重かった。
「特に負けているゲームというのは細かいミスが目立ちますね。それをはねのけていくのがチーム力だから」
勝敗の分岐点は1点ビハインドの六回。1死一、三塁の場面で炭谷が遊撃へゴロを放ち、一走・パーラが二塁ベースへ激しくスライディング。接触した二塁手・山田哲が大きく体勢を崩し、その併殺崩れの間に一度はスコアボードに1点が刻まれた。
だが、直後にヤクルト・高津監督がリクエストを要求。守備妨害の判定で打者走者の炭谷もアウトになり、同点の3点目が幻に消えた。ベース板を越えるスライディングが危険と判断され、助っ人には警告が与えられた。
指揮官は「パーラに悪気はない」とかばう一方、今後の戦いに向けて「注意をして。そういうことがないように」と改善を促した。
一つのプレーが流れを変え、勝敗につながることがある。初回は亀井と丸が左中間に上がった飛球を“お見合い”し、先制点を奪われた。2位転落を「そうですか、というところですね」と意に介さなかった原監督。仕切り直し、再浮上する。